読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

月かげ119号

 

勝縁勝境悉(しょうえんしょうきょうしつ)現前(げんぜん)

 

(勝縁、勝境、(ことごと)く現前す)

 

 

善導大師「要懺悔(ようさんげ)」より

 

 

 

 紅葉が少しずつ色づいて参りました。天候不順とはいえ、十一月ともなれば、やはり秋が深まってきました。

 

秋は文化の季節。文化祭や秋祭りが各地で行われ親交が深まったことと思います。

 

二十年ほど前、当時の御本山のご法主の上田御前さまの御尊講で、念仏信仰と因縁果の法則が同じであると伺ったことがありました。当時はその意味がわからず、ノートに大きく「?」を書いたことを思い出します。

 

今、念仏と因縁果の法則が一つであるということは、当たり前のこととして理解できるようになりました。最高の縁とは、弥陀の本願に触れて念仏を唱えることです。すると因縁果の法則に従って最高の結果となる。すなわち幸福な世界が現前するということです。悪いことをすれば必ず巡り巡ってその報いは受けなければなりません。最高の勝縁である本願念仏の縁に従って暮らすとき、善因(ぜんいん)善果(ぜんか)の穏やかな日々を過ごすことになるのだと思います。念仏は()(ぎょう)(どう)われますが、意識的にお念仏を唱え続けることは体験上難しいことです。しかし、阿弥陀仏のご本願を常に忘れず、本願より(すぐ)れたものは他にないと自覚して、折に触れてお念仏をお唱えすることはさほど難しいことではありません。現在の私の思いとしては、それが最も自然な私の念仏信仰です。

 

本願最為強(ほんがんさいいごう)勝縁勝境悉(しょうえんしょうきょうしつ)現前(げんぜん)衆生(しゅじょう)無辺(むへん)誓願度(せいがんど)は、私の信仰生活のキーワードです。秋の夜長は、み仏さま、ご先祖さまの御加護について思いを巡らすよい季節だと思います。

  南無阿弥陀仏     合掌