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月かげ122号

 

 

念佛是因

成佛是果

 

 

 

台湾仏教の言葉より

 

 春が近づいて参りました。

 冬の本山の朝の勤行は、六時十五分から始まります。勤行前、自室から御影堂(みえどう)(本堂)へ行く途中にある寒暖計を見ることが、私の朝の習慣になっています。今頃は、大体一~三度位の日が多いようです。一時間弱の、お朝事(あさじ)を終えると、身体(からだ)が芯まで冷えます。お朝事を終え、庫裏の受付まで戻る途中、美しい朝焼けを眺めることが度々あります。そんな日は、何か得をしたような気持で一日が始まります。

 本山では、二月二十日に、随身卒業生の御礼拝が行われます。今年は、五名の随身学生が旅立ちます。彼らの二年(または一年)の日々は彼らを育み、彼らの人生を豊かなものにしていると思います。

 一、掃除 二、勤行 三、学問 四、始末の実践は、本山随身学生の基本です。私自身、彼らと、同じ釜の飯を食べ、一緒に風呂に入り、生活を共にすることで、日々、新鮮な刺激と学びを彼らから得ています。

 彼らには、ことあるごとに、「弥陀の本願に目覚めよ」とさとして参りました。そして、彼らからは、「救われたらどうなりますか」と尋ねられます。「自己の救済への疑いが消えて、安らかな気持ちになるよ」と、伝えています。

 本山は、随身学生なしでは成り立ちません。今年、五名が旅立ち、三名の入山者を迎えます。共々に、よろこびの念仏に生きて参りたいと思っています。

 

    南無阿弥陀仏     合掌