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月かげ125号

 

いろいろの

   花のにほひを朝ごとに

    四方の仏に

       たむけつるかな

 

             證恵上人

 

 

 

五月になりました。

今、お寺では、つつじの花が満開です。他にも、こでまりや鉄線、さまざまな花が咲き乱れています。花の周りには、蝶やミツバチなどの昆虫が、蜜を求めて賑やかに集まっています。自然はお互いに共存しているということが感じられて、微笑ましく思います。また最近、裏庭に大きな(たぬき)が出没します。こちらは、あまりの大きさにギョッとしますが、今のところ被害もないので共存させて頂いています。ただ、寺の猫のミーコだけは、の気配に過敏に反応していますが・・・夜は夜で、フクロウの鳴き声が聞こえ、自然に囲まれて暮らす幸いを感じています。

私自身は、特に花や植物を育てるわけでもなく、ただ普通に暮らしているだけですが、下津浦で、そして本山で、五月の木々の緑や花々の生命力と美しさに、折々、驚き、かつ小さな感動を味わっております。

お釈迦さまは、その最晩年に、ヴァイシャーリーの小高い丘の上から街を見下ろして、「ヴァイシャーリーは美しいねえ。人生は美しいねえ。甘美(かんび)ねえ。」とおっしゃられました。

五月は、新緑と花々に(いろど)られた美しい季節、私の好きな季節です。

 

   南無阿弥陀仏 

 

     合掌