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月かげ136号

山の三角

弥陀の三尊

松吹く風も聖(しょう)衆(じゅ)来迎(らいこう)

 

 

西山上人

 

桜の季節になりました。

四月八日は花まつりです。お釈迦さまのお誕生日といわれています。お釈迦さまは、お生まれになって、七歩歩(あゆ)まれ、右手で天空、左手で大地を指さされ、「天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)」とおっしゃられたと伝えられています。その時、甘露(かんろ)の雨が降り注(そそ)ぎ、それが誕生仏に甘茶を注ぐ由来となったと伝えられています。

阿弥陀寺でも毎年四月八日には、花(はな)御堂(みどう)に誕生仏をお祀りし、甘茶の供養をさせて頂いております。

「子供の頃に飲んだ甘茶が懐かしい・・・。たまたま通りかかったのですが、甘茶を頂いてもいいですか」と見ず知らずのひとが訪ねて来られることもあります。子供の頃に仏教に触れることはとても大切なことです。小さい時は見るもの聞くもの全てが新鮮です。子供の頃の記憶が何十年も経て、再び仏法へ導くということがあると思います。

私たちを救うと誓ってくださった法蔵菩薩阿弥陀さまになられた、その真実のみ教えを説かれたお釈迦さまの誕生仏に甘茶を注ぎ、素直に合掌することは、私たちの念仏信仰の素朴な原点に通じるように思います。 

遇(あ)い難(がた)き仏法に出合えたことを素直に喜びたいと思います。

誕生仏に甘茶を注ぐ時、私はいつもささやかな感動を覚えます。

お釈迦さまがこの世にお出ましになり、仏法を伝えられたことにより、私たちは救われました。

皆さま、四月八日には阿弥陀寺に参って甘茶を注いでみませんか。

南無阿弥陀仏  合掌