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月かげ138号

つゆの身は

ここかしこにてきゑ(え)ぬとも

こころはおなじはなのうてなぞ

 

 

 法然上人

 

今年は、高野山開創千二百年ということで、全国から大勢の方々が高野山にご参詣されました。四月二日の初日には、白鵬日馬富士、両横綱の土俵入り、五月二十一日の結願法会には、秋篠宮ご夫妻がご来山されました。

当山では随仁が、ゴールデンウイークに、和歌山市新内・圓満寺さまの五重相伝会に随喜致しました。二十四日には下津の輪番御忌が、中・来迎院さまで厳修され、総代さんと随喜させて頂きました。三十一日には、町内一斉清掃も終わり、六月を迎えました。

五月中、新潟にも、父の十七回忌で久しぶりに帰郷致しました。父が退職後に建てた家は三十数年経ち、甥や姪たちも成長し、時の流れの早さに驚くばかりです。「あっと言う間の人生だ」と言っていた師匠もお浄土へ帰り、私自身、いつの間にか、初めて師匠に出会った頃の歳になっています。

従兄が、「知らなかった身内の昔ばなしや、色々な話ができて法事はいいね。山伏だったご先祖さんが紀州に縁があり、今、あなたが紀州のひとと結婚して紀州のお寺で住職をしているのは不可思議な因縁ですね」と話していましたが、私もそう思います。子供の頃から三十歳前まで、まさか、和歌山に住むとは、まして住職をするとは、想像もできませんでした。

人間は、縁のはからいによって人生が成り立っています。そして、細かい網の目のように複雑な縁の繋がりと調和が、お釈迦さまのおさとりになられた縁起の理法です。それを、時間の流れの中に置き換えると、因縁果の法則になります。そして、最高の縁こそは、本願念仏との出合いであります。   

衆生(しゅじょう)無辺(むへん)誓願度(せいがんど)

南無阿弥陀仏    合掌