西行の
桜になりし
月夜かな
今年の旧初午(きゅうはつうま)観音(かんのん)会式(えしき)(三月十九日)は天候に恵まれ、穏やかにお勤めすることができました。暖冬で桜も早く咲くと言われていましたが、ご本山で加行が始まる二十四日頃には、また寒さが戻(もど)って、雪もちらつく程寒くなりました。それでも、ようやく桜も咲いてきました。
今年は立教(りっきょう)開宗(かいしゅう)八百五十年の年なので、ご本山でも色々な行事があります。五月には下津町梅田の地蔵寺の輪番(りんばん)御忌(ぎょき)もあります。
先日の旧初午観音会式では、西国三十三所観音霊場の御詠歌(ごえいか)奉納(ほうのう)を動画に映(うつ)しました。時代と共に御詠歌を詠(よ)める方が高齢化してきているので、記録してゆくことにしました。来年もまた撮(と)りたいと思います。ユーチューブというインターネットのサイトで動画が見えますので、ご覧ください。アドレスを記載しておきます。
今、日本全国でお祭りや行事が少子高齢化やコロナ禍の影響もあり縮小したり、廃止されたりしていますが、神仏を敬(うやま)うことを忘れては真の幸福はないように思われます。
若い頃にはただ楽しかったお祭りも、護(まも)る側になれば大変なご苦労があると思いますが、懐かしい子供の頃の思い出や故郷(ふるさと)の神社やお寺を思い出すと、ご先祖さまのことも思い出されて、みんなに愛されて生きて来たことに喜びが湧(わ)いてくると思います。
四月八日は花まつりです。甘茶(あまちゃ)供養(くよう)もあります。どうぞまた、阿弥陀寺にお参り下さい。 ⓢ
南無阿弥陀仏 合掌