月かげ第205号

学佛(がくぶつ)大悲(だいひ)心(しん)

 

                                                                「帰三宝偈(きさんぼうのげ)」より

 

新年おめでとうございます。

年頭にあたり、本年が皆さまにとりまして、よき一年となりますことを、心より祈念致します。

昨年は、コロナ禍によって、一般に明るい一年とは言い難かったと思います。しかし、当山におきましては、観音堂の大修理が完成し、大佛師・松本明慶先生の工房にお預けしていた観音堂御本尊の聖(しょう)観世音(かんぜおん)菩薩(ぼさつ)さまなど、全三十七体のみほとけさまがお戻りになり、十一月二十日から二十四日まで、五重相伝(五日間)を無事厳修(ごんしゅう)させて頂くことが出来ました。

ありがたき勝(しょう)縁(えん)であったと、心より御礼申し上げます。

さて、今年はどのような一年になりますでしょうか。ただ一つはっきりしていることは、私たち念仏者は、今年も阿弥陀さまと二人連れの人生を歩んでゆくばかりだということです。阿弥陀さまは、時には母のように私を包み、時には、心の中から勇気を発動し、時には、そっと見守ってくださいます。

今年も、お念仏をよろこびながら、明るく楽しい人生を、力強く歩んで参りましょう。

なお、三月二十三日には、観音堂落慶(らっけい)法要をかねて、盛大に旧初午観音会式を厳修する予定です。

皆さま、どうぞ楽しみにお参りください。


 南無阿弥陀仏   合掌