月かげ第206号

オンコロコロ

センダリマトウギソワカ

               お薬師さま真言

 

 

まもなく、節分、そして立春です。

今年のお講(御忌)は午前中だけでした。十時開始で、最初に法然上人さま第八百十回御忌のお勤め、そして、新亡の御回向をして、檀信徒の総回向、その後、住職が一席だけお説教をしました。いつもはテーブルを囲んでお弁当を食べ、当番の地区の檀家さん方がお味噌汁やお茶を振舞ってくださるのですが、コロナ禍なので、お持ち帰りとなりました。

コロナ禍がいつまで続くのかと、そんな話題でもちきりですが、よいニュースもあります。それは一極(いっきょく)集中(しゅうちゅう)だった東京から田舎に引っ越す方々が増えたことです。田舎のよさも見直して、のんびり空気のよい所で暮らしたい、子育てしたい、という若者も増えて来たとのことです。

インターネットを使った便利なテレビ電話で海外にいる人とも簡単に無料でお話が出来る時代が来たのです。実際、イギリスやドイツに暮らしている子供たちと、毎日話しているという檀家さんもいます。ほんの三十年前には高額で手の届かなかった携帯電話が格安で使えるようになりました。

もっともっとすすんで、家族バラバラの生活も、変わるといいなぁと思います。転勤族(てんきんぞく)もなくなるかもしれませんね。

 来月の旧初午の観音会式には、修復された聖(しょう)観音(かんのん)さまの御開帳があります。

いろいろな意味で、コロナ禍を上手に乗り越えて、さらに幸せな生活の実現に近づき、皆が笑い合える日になるように、念願致します。

念(ねん)彼(ぴい)観音力(かんのんりき)・・・・         ⓢ

   南無阿弥陀仏     合掌