月かげ第208号

観音の

  大悲の桜

   咲きにけり

                 正岡子規

 

 

 桜が美しく咲き始めました。

去る三月二十三日、阿彌陀寺観音堂修復竣工(しゅんこう)記念旧初午(きゅうはつうま)観音会式を無事勤めることができました。

私が、平成十四年に阿彌陀寺に晋山しまして、ちょうど二十年目の節目に、観音堂修復ならびに観音堂御本尊・聖(しょう)観世音(かんぜおん)菩薩さまを始め、如意輪観音さま、そして西国三十三観世音菩薩さま、全ての修復を終えまして、当山檀信徒参詣のもと、ここにこの大事業に携わって頂いた多くの先生方に御参加頂き、観音堂落慶法要ならびに観世音菩薩さま方の再開眼法要を兼ねた大会式(だいえしき)を無障礙(むしょうげ)に厳修できましたことは、当山の長い歴史の中でも稀(け)有(う)なことであり、百年に一度の大法要であったと思います。

ここに皆さま方に心よりの御礼を申し上げ、今しばらく、檀信徒の皆さま方共々、このよろこびの余韻(よいん)に浸っていたいと思います。

皆さま方の今後の更なるご発展をお念じ申 し上げますと共に、皆さま方におかれましては、今後とも深い深いご厚誼(こうぎ)の程、よろしくお願い申し上げます。

本当にありがとうございました。

   南無阿弥陀仏     合掌