念佛是因
成佛是果
台湾仏教の言葉より
春が近づいて参りました。
冬の本山の朝の勤行は、六時十五分から始まります。勤行前、自室から御影堂(本堂)へ行く途中にある寒暖計を見ることが、私の朝の習慣になっています。今頃は、大体一~三度位の日が多いようです。一時間弱の、お朝事を終えると、身体が芯まで冷えます。お朝事を終え、庫裏の受付まで戻る途中、美しい朝焼けを眺めることが度々あります。そんな日は、何か得をしたような気持ちで一日が始まります。
本山では、二月二十日に、随身卒業生の御礼拝が行われます。今年は、五名の随身学生が旅立ちます。彼らの二年(または一年)の日々は彼らを育み、彼らの人生を豊かなものにしていると思います。
一、掃除 二、勤行 三、学問 四、始末の実践は、本山随身学生の基本です。私自身、彼らと、同じ釜の飯を食べ、一緒に風呂に入り、生活を共にすることで、日々、新鮮な刺激と学びを彼らから得ています。
彼らには、ことあるごとに、「弥陀の本願に目覚めよ」とさとして参りました。そして、彼らからは、「救われたらどうなりますか」と尋ねられます。「自己の救済への疑いが消えて、安らかな気持ちになるよ」と、伝えています。
本山は、随身学生なしでは成り立ちません。今年、五名が旅立ち、三名の入山者を迎えます。共々に、よろこびの念仏に生きて参りたいと思っています。
南無阿弥陀仏 合掌