2020-01-01から1年間の記事一覧

月かげ第205号

学佛(がくぶつ)大悲(だいひ)心(しん) 「帰三宝偈(きさんぼうのげ)」より 新年おめでとうございます。 年頭にあたり、本年が皆さまにとりまして、よき一年となりますことを、心より祈念致します。 昨年は、コロナ禍によって、一般に明るい一年とは言い難かっ…

月かげ第204号

法(ほう)の楽しみは すべての楽しみにまさる 法句(ほっく)経(きょう) 冬が近づいて参りました。 去る十一月二十日(金)から二十四日(火)まで阿彌陀寺におきまして十五年八ヶ月ぶりの五重相伝を厳修致しました。 十一月二十四日、快晴に恵まれて、受者四十…

月かげ第203号

念ずれば花ひらく 坂村真民 去る九月三十日、無事、ご本山における八年間の内局の任期を満了し、阿彌陀寺に帰って参りました。 現在は、週に二回、ご本山に隣接する京都西山(せいざん)短期大学に、京都西山(せいざん)学園(がくえん)の理事長として出勤してい…

月かげ第202号

彼(か)の岸(きし)に渡(わた)る 仏陀の教え 暑い夏が終わり、みかんが色づく秋となりました。 いよいよ、五重相伝です、何年も前から計画して、東京オリンピックの年に、と考えていましたが、今年のオリンピックは中止となり、思わぬコロナ禍で、世の中が一(…

月かげ第201号

泥中(でいちゅう)不染(ふぜん) 蓮の徳 (泥の中にあって汚(けが)れることがない) 九月となりました。 お盆も無事に終わり、早、お彼岸です。 お盆に、ある檀家さんが久しぶりにお見えになりました。大病を患(わずら)われていたので、どうしているのか気にな…

月かげ第200号

雨降って 地固まる 雨が降り続いて、日本各地、大変な被害となりました。お見舞い申し上げます。 ここ下津浦も連日の雨で阿弥陀寺の本堂の戸は一週間ほど開けずに過ごしました。雨戸を閉めて真っ暗な本堂は、それでも天井が高いので、空気がひんやりしていま…

月かげ第199号

皆さん信仰(しんこう)持ちなされ 信仰なしには生きられぬ 心に深く弥陀仏(みだぶつ)の 慈悲(じひ)のひかりを持ちなされ 関本諦承(せきもとたいじょう)上人 七月になりました。 作家、村上春樹さんが『猫を棄てる』という本を出版されました。村上春樹さんの…

月かげ第198号

生きて身を はちすのうえに宿さずば 念仏申す 甲斐やなからん 西山上人 すっかり新緑となりました。 またまた、タイムカプセル発見です。 三月初旬に、京都松本明慶工房さまに修復をお願いした聖観音(しょうかんのん)さまの台座から、古文書が見つかりました…

月かげ第197号

念ずれば 花ひらく 坂村真民 新緑の候、皆さま、いかがお過ごしですか。只今、新型コロナウイルスのため全国緊急事態宣言の真っ最中です。いつまで続くのか心配です。 皆さまは「はらもみさん」という職業をご存知ですか。つまり、おなかを揉(も)むマッサー…

月かげ第196号

自(じ)灯明(とうみょう) 法(ほう)灯明(とうみょう) 仏陀(ぶっだ) 桜の季節となりました。 この季節、例年ならば、大相撲春場所、選抜高校野球に始まり、入試も終わり、卒業、入学と桜の開花と共に、明るいニュースが全国を駆け巡る時ですが、今年は違います…

月かげ第195号

いくたびも 参る心は 初瀬寺(はつせでら) 山もちかひも 深き谷川 第八番 豊山 長谷寺 観音堂の修復工事が終わり、あとは観音さまの修復を待つだけとなりました。三十三体の観音さまの事を少しずつ調べているうちに、興味深いお話を知りました。西国三十三番…

月かげ第194号

夫子(ふうし)の道は 忠恕(ちゅうじょ)のみ 孔子『論語』里仁第四 そろそろ梅の開花が始まったそうです。今年も無事に法然上人のご法事、第八百九回御忌会(お講)が厳修されました。 そして、観音堂修復工事も、もうすぐ足場(あしば)が撤去(てっきょ)されま…