月かげ第172号

森羅万象、皆是れ無量寿仏なり」

               西山上人

 

桜が満開です。

年に一度の美しい風景。遠くの山に、道沿いに、そして、お寺に、満開の桜が咲いています。

西山上人は、「森羅万象、皆是れ無量寿仏なり」と言われたと伝承されています。

簡単に言えば、一切は阿弥陀仏である、ということです。

お釈迦さまがお悟りになられた縁起(えんぎ)の理法、因縁果(いんねんか)の法則は、南無阿弥陀仏である、と。

この真理が、凡夫である私にも実感されるのが春であります。

野に山に、桜だけではなく、あらゆる花々が咲き誇り、草木の新芽が青々と芽吹き、鳥や動物たちは春を歓び、新しい生命が誕生します。いのちの協奏曲。いのちのよろこび。感謝・・・。

四月はまた、新入学、進級の季節・・・。

真新しいランドセルの小学一年生や、真新しい制服の中高生たちを見かけると、頑張ってね!どうぞ幸せに!と、念じられます。

私自身、春の息吹きから、新たなる力を頂いて、この春を過ごして参りたいと思います。

      南無阿弥陀仏  合掌