月かげ第182号

蒙(む)潤(にん)

(潤(うるお)いを蒙(こうむ)る)

  

   

 

早二月です。

水仙の花が咲いています。間もなく梅も開花するでしょう。

寒い季節に咲く花は、ひときわ可憐に感じます。われわれ人間もまた、冬は自然と身が引き締まるように感じられます。

さて、仏教に蒙(む)潤(にん)という言葉がありますす。潤(うるお)いを蒙(こうむ)ると書いて「むにん」と読みます。

蒙(む)潤(にん)とは、善(ぜん)知識(ちしき)(本願念仏の語り部)より、お釈迦さまが説かれる阿弥陀仏の本願念仏の謂(いわ)れを聞いて、私たちの心が、ちょうど真夏の夕立の雨を浴びて干からびた草木が活き活きと潤った状態のさまとなることを指します。私たちは、善知識より、お釈迦さまが説かれた阿弥陀仏のご本願による救済の法門を聞いて、初めて安らかに楽しい幸福な生活を送ることができるのです。さらに、お釈迦さまの本願念仏の教説を聞いた人は、救済の自覚がなくても、臨終で必ず阿弥陀仏の来迎に与(あずか)るということです。

当山檀信徒の皆さまには、是非、来年厳修される五重相伝に結縁されることをお勧め致します。

五重相伝を受けると人生観が変わります。滅罪と往生と御加護を実感したみほとけと二人連れの人生が始まります。

お申込みをお待ち申し上げます。

南無阿弥陀仏  合掌