月かげ第185号

令和(れいわ)元年(がんねん)

 

令(れい)月(げつ)にして 風(かぜ)和(やわ)らぐ

 

(よき月が出て 風は和らかに

渡ってゆく)

 

令和元年となりました。

よい響きの美しい名の元号だと思います。元号の如く、穏やかな日々が続くことを願います。

さて、去る四月二十五日、総本山光明寺御忌(ぎょき)の満座(まんざ)に、下津町西山浄土宗総代連絡協議会より、バス四台、百八十五名の団参が駆けつけて下さいました。当山からも、梅田地蔵寺と合わせて四十名を超える皆さまにお参り頂きました。

当日は、総勢四百名を超える満堂の中で、法然上人のお徳を称(たた)える御忌満座の疏(しょ)を拝読させて頂きました。

疏を拝読中(はいどくちゅう)は、当初、無心でありましたが、途中、ああ、平成が終わってゆく、と不思議な感情に包まれました。

人々の心は温かく、弥陀のお慈悲に潤(うるお)っています。(蒙(む)潤(にん))

今回は大勢のお参り、ありがとうございました。

私はただ、感謝の光に包まれて、お念仏をよろこび、自ら南無阿弥陀仏を信じ、伝えてゆくばかりです。

 南無阿弥陀仏    合掌