月かげ第212号

 

一隅(いちぐう)を照(て)らす

              伝教(でんぎょう)大師(だいし)

 

 

お盆の季節となりました。

テレビでは毎日、東京オリンピックが放送され、選手の皆さんの活躍に勇気づけられる日々です。

一方、コロナ禍は、一向に終息する気配がありません。

先日、京都西山短大からの帰路、紀ノ川サービスエリアに寄ったとき、多くの観光客の皆さんが、マスクなしで買い物をしておられ、ギョッと致しました。慣れとは怖いものです。こうやってまた、感染が拡大していくんやなぁと感じた次第です。

オリンピックの開催については、賛否(さんぴ)がありました。私自身も、どうかなぁ、と思っておりましたが、選手たちの活躍を見ておりますと、思わず、よかったね、と応援している自分がいます。

先日、一回目のコロナワクチンを接種致しましたが、幸い副反応はありませんでした。

さて、当山では八月九日、恒例の大施餓鬼(だいせがき)会(え)を厳(ごん)修(しゅう)致しますが、今年も昨年同様、下津町の組寺では山内法要です。

コロナ禍となり、唯一よかったことは、平安な日常のありがたさと、神仏の御加護(ごかご)が、つくづく身に染みるようになったことです。

日本全国のお寺で行われるお盆のお施餓鬼の功徳によって、コロナ禍が早期終息されることを、心より願っております。

   南無阿弥陀仏    合掌