梅が咲き
桃が咲き
桜が咲いて
春となる
今、梅の花が満開です。三月三日のひな祭を前に桃の花を活けました。三月末には桜の花も咲くでしょう。
さて、今、阿彌陀寺では古墳(こふん)の調査が行われています。古墳の中の土を少しずつ掘り起こし堆積(たいせき)した土を取り除いて調査されています。何かお宝が出てくるか楽しみです。
旧下津町は人口比率で日本一お寺が多い町と聞いています。神社も多く信仰の根付いた地域です。約六百年前に明秀(みょうしゅう)上人(しょうにん)が晩年に明秀寺を復興して、最晩年に竹園社に住まれて御往生されました。法然上人の念仏信仰が残っていたから、明秀上人がこの地に住まれたのだろうといわれています。
古墳(こふん)時代から始まり、お大師さまの信仰を受け継ぎ、法然上人、明秀上人のお念仏が伝承されている阿彌陀寺の歴史を考えるとき、歴史の重さが胸に迫ります。
信仰の光と共に、観音菩薩さまのお仏像も末永くお護(まも)りされていくことでしょう。
戦争があり、地震や津波や災害があっても、下津浦の信仰の光は消えませんでした。
旧初午観音会式も本堂で勤めするようになって、三年目となります。旧初午当日は観音堂にお参りして、本堂の阿弥陀さまの前で御詠歌(ごえいか)を奉納致します。
毎年、旧初午の法要を勤めると、今年も無事、春を迎えることができた幸福を感じます。
皆さまどうぞお参り下さい。
南無阿弥陀仏 合掌