月かげ第219号

日月(にちがつ)をもってわが光明とせば

二六時中(にろくじちゅう)くらきことなし

                  慈雲尊者

 

 

弥生三月となりました。今年の冬は寒く、私の故郷越後(えちご)魚沼(うおぬま)では、ここ十年で一番の大雪となり、積雪が二メートル五十センチを超えたそうです。下津浦は雪が散らつく程度ですが、故郷(こきょう)忘(ぼう)じがたく、このような年はひときわ早き春の訪れを願うばかりです。同時に、コロナ禍の終息もまた・・・・。

さて、今年の旧初午は少し早く三月六日です。昨年、明慶先生や明観先生、鳴海先生や平田建設さまにお来し頂き、阿彌陀寺の旧初午観音会式と観音堂再建落慶法要並びに観世音菩薩さま等の仏像修復再開眼大法要を厳修してより、早一年が過ぎます。この勝(しょう)縁(えん)に遇(あ)わせて頂けたことは、住職として、また寺族一同、この上ない幸福でありました。おかげをもちまして、神仏の存在がさらに身近に感じられるようになりました。

「応声(おうしょう)即(そく)現(げん)」という言葉がありますが、「念ずれば現(げん)ず」で、公園で遊ぶヨチヨチ歩きの幼子をお母さまが見護って下さるように、私たちはいつも多くの神仏に見護られておりますことがしみじみと実感されて参ります。

三月六日は、予定どおり一時からお勤め致します。皆さま方におかれましては、コロナ対策に十分お気をつけられてお参り下さい。

午前七時半から午後三時までは御開帳ですので、ご自由にお参り下さい。祈願も受付けます。旧初午観音会式は紀州ではお稲荷(いなり)さまとのご縁も深き法要です。共々に功徳と御加護(ごかご)に与(あずか)りましょう。

ありがとうございます。

    

          南無阿弥陀仏   合掌