月かげ第236号

  • 華果同時
  • 泥中不染
  • 一茎一華
  • 蓮糸織布
  • 蓮根食用
  • 不着水滴
  • 蓮果薬用
  • 蓮台乗仏       (蓮(はす)の八(はっ)徳(とく))

八月です。お盆の季節です。

例年八月九日は当山の大施餓鬼会です。

午前九時から本施餓鬼・初盆施餓鬼・永代施餓鬼とお勤めが続きます。

今年は日本全国猛暑が続き、気温四十度に近づくほどの暑さで、熱中症で運ばれる方も多く、地球温暖化が一層心配されていますが、灼熱(しゃくねつ)地獄(じごく)に堕(お)ちることのないように、今年も餓鬼(がき)を供養して、ご先祖さまに功徳が廻(めぐ)るように勤めたいと思います。

お釈迦さまの教えの一つで、目連(もくれん)尊者(そんじゃ)のお母さまが地獄に堕ちたのを救うために始まった施餓鬼会(せがきえ)です。どんな時代になっても、時空を越えて、魂の救いを求めて、勤めます。

青森のねぶた祭・京都の祇園祭・四国の阿波踊り・・・。暑い夏に疫病退散を願ったり、精霊(しょうれい)を供養したり、全国にはありとあらゆるお祭が行われています。白浜やマリーナシティーの花火もいいですが、夏の暑い中、ご先祖さまのお墓に塔婆を建ててご供養するお墓参りも大切な行事の一つです。

自分が往生した後、また次の世代の者が、同じようにお墓に手を合わせ、お釈迦さまの佛教に縁を結び、心の平安を求めて欲しいと思います。いつも見守って下さっている阿弥陀さま、ご先祖さま、諸仏諸菩薩さまに今日の無事を感謝してお参り下さい。

お待ち申し上げます。

南無阿弥陀仏  合掌