月かげ第229号

あらたまの佳き一年の

日の出かな

          月空

 

 

新年おめでとうございます。

昨年は、日々のニュースは、ロシア、ウクライナの戦争とコロナ禍で暮れました。年頭に当たり、今年が明るい一年となりますことを、心より祈念致します。

さて、歳を取ると、気力、体力の低下と健康面の衰えを実感せざるを得ませんが、逆に、神仏の存在を身近に感じるようになりました。

私には、神仏と直接対話する能力はありませんが、神という字は示し申すと書きます。佛という字は、人にあらずで、即ち人智を超えている、という意味だと伺ったことがあります。

神は、常に、小さな奇跡の連続で、私の進むべき道を示して下さいます。佛は、私をいつもお護り下さっています。この実感は、六十歳 を越えてから、如実に感じるようになりました。昔、周囲のおじいさんやおばあさんたちが、「神さまのおかげやよ」とか、「仏さまのおかげやよ」とか、「ご先祖さまのおかげやよ」とか言っていたその言葉が、その通りだったと感じる毎日となりました。

ちょっとしたチャンネルの切り替え、アンテナの向きを変えるだけで、不満、不安の毎日が、大満足、大安心(だいあんじん)の毎日に変わるということを、この二~三年の体験を通じて感じる今日この頃です。

随暢師匠がよく言っていた「神仏は見てござる!」という言葉・・・。

ほんまかいなと思っていたことが、「ああ、その通りであった」と実感される日々です。

今年一年、皆さま方にとりまして、佳き一年となりますように。そして、今年一年を佳き一年と致しましょう。 

                  南無阿弥陀仏      合掌